最近よく耳にするCBD。海外のセレブなど中心に健康や美容の効果が凄いと話題になり、世界各国で注目されてきています。
ですが日本ではまだまだ知名度が低いのが現実です。その理由の1つとしては、いざ調べてみると"合法大麻"や他にも難しい単語ばかり出てきて、知る事を諦めてしまう人がとても多いのです。
今回はそのような方達にも出来るだけ分かりやすく解説していきますので是非最後まで見てみて下さいね^^
目次
・CBD(カンナビジオール)とは?
・CBDは合法?違法大麻との違いは?
・身体と心バランスを保つECSとは
・ECSとCBDの関係
・沢山ある!CBDの効果
-健康面でのCBDの効果
-美容面でのCBDの効果
・CBDの注意点
-二相性反応という注意点
-耐性という注意点
・CBDの摂り方
・CBDハーブテント
・最後に
CBD(カンナビジオール)とは?
CBDとは大麻草に含まれる〖カンナビノイド〗と呼ばれる成分の中の1つです。
カンナビノイドは大麻草にのみ含まれ、130種類ほどあります。その中でも最も多様な作用があり、更にとても強力な作用があるのがこのCBDです。
CBDは合法?違法大麻との違いは?
1つ前に、カンナビノイドという成分は130種類あるとご紹介しました。
その中でも有名なのが2つあり、それがCBDともう1つ、THCというものです。
THCはハイな状態を引き起こす精神活性作用があり、マリファナが主原料です。日本では当然、使用が禁止されています。
CBDにはそのような精神活性作用がないことが解明されており、日本での使用も勿論問題ありません。
CBD(カンナビジオール)
【原料】…ヘンプ
【効果】…精神安定効果(リラックス)
【法律】…日本、アメリカで合法
THC(テトラヒドロカンナビノール)
【原料】…マリファナ
【効果】…精神活性効果(ハイな状態)
【法律】…日本、アメリカで違法(アメリカの1部の州では合法)
身体と心のバランスを保つECSとは
ざっくりと解説しましたが、CBDが安全なものと何となく理解してもらえたと思います。
お次はCBDが身体にどのように作用するかの解説です。ここがとても重要です。
ECS(エンド・カンナビノイド・システム)とは?
身体にはECS(エンド・カンナビノイド・システム)と呼ばれる身体調節機能があります。このシステムは人間だけでなく、すべての脊椎動物(せきついどうぶつ)にあります。
運動能力、免疫活性、血圧、骨密度、ストレス、気分や空腹感などの情報伝達シグナルによる細胞間のコミュニケーションが行われることで、身体調節機能が正常に働きます。つまりは、このECSが正常に働かないと身体の不調の原因になるということです。
ECSとCBDの関係
このECSは1988年に発見され、そのあと世界中で研究が進み1990年代に『アナンダミド』と『2-AG』と呼ばれる内因性カンナビノイドとそれらと結合するカンナビノイド受容体のCB1とCB2の仕組みが解明されました。
CB1…脳などの神経細胞に働きかける神経伝達に関与
CB2…脾臓や扁桃炎など免疫系に働く臓器や細胞に働きかける神経伝達に関与
例えば、体内で炎症が起こった時にECS(身体調節機能)は内因性カンナビノイドに炎症を抑えるように指示を出します。するとその受容体の活動が活発になり、炎症を抑えることができます。
ECSが内因性カンナビノイドに指示→内因性カンナビノイドが細胞にあるカンナビノイド受容体(CB1・CB2)に働きかける→過剰な神経伝達物質を抑制する。という流れです。
しかしストレスや老化によってこのECSの機能が衰えると、内因性カンナビノイドが減ってしまうカンナビノイド欠乏症になります。
そしてこの内因性カンナビノイドを分解してしまう原因の酵素である『FAAH』を阻害し、ECSを活性化させるのがCBDなのです。
沢山ある!CBDの効果
CBDはECSを活性化させることで、身体調整機能に働きかけ免疫機能の調整や感情抑制、運動機能など様々な効果があることが分かっています。
健康面での効果と美容面での効果を一部ご紹介していきます。
健康面でのCBDの効果
【糖尿病】
糖尿病は血液中のブドウ糖が増え続ける病気です。ブドウ糖が多い=血糖値が高いことで疲れやすかったりと様々な症状が現れます。高血糖のまま放置してしまうと動脈硬化などといった様々な合併症がでてきます。
2008年に行われた非肥満型糖尿病マウスにCBDを投与した研究でⅠ型糖尿病の発症リスクが大幅に低下したり、CBDがECSに働きかけることによる摂取量抑制などの効果で、Ⅱ型糖尿病を改善することも報告されました。
【関節リウマチ】
関節リウマチは男性よりも女性のほうがかかりやすいとされていて、免疫機能が異常をきたし、自分の細胞を攻撃してしまうことが原因とされています。
強力な抗炎症作用があるCBDは、ほとんどの身体の痛みに対しての効果があるとされていますが関節リウマチの痛みも軽減してくれることが分かっています。また炎症自体を抑えて、壊れた軟骨や骨を修復するといった働きも期待されています。
【アルツハイマー病】
記憶や判断などの認知機能が低下することで生活に支障をきたす認知症。この認知症の60%~70%を占めているのがアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)です。
このアルツハイマー病の治療としてCBDが有力候補として注目されています。マウスを使った実験でCBDを投与したマウスが認知機能や運動機能、不安行動が改善されたことが報告されました。
このアルツハイマー病とCBDに関する研究は現在も世界中で行われています。
【不眠症】
2019年にアメリカで睡眠障害または不安に対するCBDの有効性について臨床研究が行われました。72人の患者に1日25mgのCBDを投与するというもので、この研究で患者の7割に睡眠の改善がみられたと報告されました。
日本では5人に1人が不眠の症状に悩まされていると言われています。CBDは過剰摂取などの概念がなく睡眠障害を改善する成分として世界中で期待されています。
【ストレス】
私たちの身体には元々、外からの刺激に対して生体を安定させようとする働きがあり、これをホメオスタシス(体内の恒常性)といいます。暑くなると汗をかいて体温を下げようとするのもこのホメオスタシスの働きです。
このホメオスタシスを維持するのに必要なのが、この記事に沢山出てきたECSの存在です。過度なストレスを受け続けるとECSが劣化してしまい、様々な心や身体の病気に繋がってしまいます。
ですがCBDによってECSが活性化されるため、ストレスの症状の緩和はもちろん、不安や恐怖によって苦しんでいる方たちにとっての自然療法になる可能性があります。
【アレルギー】
CBDによる抗酸化作用が認められ、カンナビノイド受容体CB2の活性化によって免疫を調整する効果があります。
2018年に発表されたマウスを使ったアレルギー性喘息の研究で気道過敏症の炎症を抑える効果があったと報告されるなど、CBDには過剰に働きすぎた免疫によっておこるアレルギー症状を軽減する効果が期待できます。
美容面でのCBDの効果
【日焼けやシミの予防】
実はECSは身体の中だけでなく、肌にも存在しており、皮脂の分泌やターンオーバーなどの活動も調整しています。
CBDは多くの研究から肌を健康的に保ち、バリア機能を維持する効果があることが分かっています。
特に肌の大敵である紫外線に関しては、CBDが紫外線の影響から保護する効果があるという研究結果が発表されました。ですので紫外線による肌のダメージ、しわやシミを防ぐ効果も期待できます。
【ニキビ・アトピー】
CBDが人の皮脂腺機能に作用して皮脂を抑制することが研究で分かっています。
このCBDによる皮脂のコントロールや抗炎症作用、静菌作用などによって様々な肌トラブルの改善に期待されており、敏感肌のケアやニキビ肌にアプローチできる成分として注目されています。
【潤いとしわ予防】
潤いのある肌はハリと弾力があり、しわになりにくいですよね。これは肌の水分量が関わっています。
そしてこの水分保持に重要な、肌の細胞膜に存在するアクアポリンというものが1992年に発見されました。このアクアポリンは肌の保湿・弾力性・バリア機能を健康に保つと言われています。
そのアクアポリンの種類の中のアクアポリン3というのが表皮に存在しており肌の水分量を調整しています。
CBDにはこのアクアポリン3を増やす作用があることが分かっており、肌のハリや弾力をあげてくれることが期待されています。
【抜け毛・薄毛の対策】
男性の脱毛症はAGAと呼ばれ、男性ホルモンが主な原因です。女性が薄毛になる原因は何個かありますが、一番多いのが女性ホルモンの低下です。ホルモンバランスが崩れるとヘアサイクルが乱れ、薄毛に繋がります。
CBDは発毛をつかさどる毛包に存在する、カンナビノイド受容体CB1などに働きかけ毛の成長を促します。つまりはCBDが抜け毛や薄毛を防いでくれるということです。
【筋トレやダイエット】
CBDはECSだけではなく、ミトコンドリアを高めて代謝をあげてくれます。ミトコンドリアとは人間が生きていくために必要なエネルギーを生み出す細胞小器官のことです。ミトコンドリアが増加すると筋肉の代謝に変化があり、代謝が上がったり持久力が改善したりします。
代謝が上がることによって皮下脂肪が減ったり保湿力がアップすることで身体のたるみなどの改善にも期待できます。
CBCの注意点
二相性反応という注意点
CBDには二相性反応という薬理学的な特徴があります。これは少ない量を投与するのと多い量を投与するのとでは、同じCBÐでも異なる反応または逆の反応が出るというものです。たとえば睡眠の効果の例として、少ない量では覚醒作用がでて集中力が上がるのに対し、多い量では鎮静作用が出て眠くなります。
このような特徴があること、そしてCBDにはサプリメントのように明確な摂取量が出せないので、自分に合った一回分の容量を自分で見つける必要があります。
耐性という注意点
CBDなどの大麻製品は定期的に摂取すると耐性がついて、効果を感じにくくなる場合があります。これは体内の受容体数が減ることで起きる現象です。
数日摂取を控えると受容体がもとに戻り始めるので、効果が薄まってきたと感じたら少しCBDをお休みするといいですよ。
CBDの摂り方
舌下吸収
主な製品…CBDオイル
効果が出るまでの時間…15分〜25分
→舌下にCBDオイルを数的垂らし、そのまま1〜2分程放置してから飲み込むのがコツ
吸入
主な製品…ベイプ・喫煙
効果が出るまでの時間…10分〜20分
経口摂取
主な製品…グミ・キャンディ・サプリメント
効果が出るまでの時間…30分〜2時間
経皮吸収
主な製品…パッチ・軟膏・クリーム
効果が出るまでの時間…25分〜45分
CBDハーブテント
リラクゼーションサロンNAGAではこのCBDとタイのハーブスチームテントを掛け合わせた、業界初のCBDハーブテントを受けることができます。詳しくはこちらに詳細がございますのでチェックしてみてくださいね。
最後に
いかがでしたでしょうか?少しでも多くの方にCBDに対しての誤解と効能の素晴らしさを知ってもらえたら嬉しいです。
今後、CBD製品をサロン内でも購入できるようになる予定となっております(^^
何か疑問や聞きたいことがあればお気軽にご相談くださいね。
参考文献/著者:栄養書庫編集部/書名:CBDの秘密/出版社:栄養書庫(ニュートリエントライブラリー /2021-08-18/32p