ハーブボールは究極のリラクゼーション

 タイ古式マッサージには、体を伸ばすような施術や、指圧の施術、道具を使った施術など、たくさんありますが、その中でも受けていて一番気持ちのいい施術は「ハーブボール」です。まさに、この世の極楽、究極のリラクゼーションです。

 現在では、高級なエステなどにも取り入れられているハーブボールですが、タイでは古くから伝統療法として一般家庭でも取り入れられています。原料は、ハーブで、布と紐でくくって作るものですので、自然の豊かなタイのチェンマイなどではハーブを摘んできて、ハーブボールを自作していました。タイのマッサージ店では今も自分達で作っているところも多くあります。

ハーブボールってどんなもの

 ハーブボールは、数種類のハーブとアロマオイルなどをブレンドし、布にくるんで、上を紐でしばって作ります。使う時には、お湯で温めたり、蒸したりした状態で使います。

 温めたハーブボールを、首、肩、背中などに充てていきます。手による施術と違い、全体的にまんべんなく圧力がかかるのと、体に充てているとじんわりと温かさが伝わってきます。また、ハーブから染み出した、成分が肌に浸透していきます。

 熱めのハーブボールをさっとあててもらうのもいいですし、ぬるめのハーブボールをじっくりと充ててもらうと、温泉に入っているような体がじんわりと温まってくる感覚があります。

ハーブボールの効果

①リラクゼーション効果

 ハーブボールは究極のリラクゼーションマッサージです。ブレンドされたハーブの香りと、ハーブボールの温もりに包まれ、体がトロけるような感覚になります。

 ストレスの多い現代社会で、時間にも追われ、ゆっくりとリラックスする時間を取れない方も多いでしょうが、ストレスを受け続けていると自律神経のバランスが崩れてしまい、体調不良やあらゆる病気の原因ともなります。

②デトックス効果

 体を温め、ハーブボールでのマッサージ、そしてハーブの効果により体の老廃物を流す効果があります。

③美肌効果

 温めることによる発汗作用や、ハーブボールから染み出した成分がお肌に浸透することで美肌効果もあると考えられています。

ハーブボールに使われるハーブ

 ハーブビールには約10種類くらいのハーブとアロマオイルを使用することが多いです。気分や症状に応じて、ハーブを選んでもいいでしょう。ここでは、ハーブボールに使われる、主なハーブとその効果などをご紹介します。

生姜
 体を温め、血行を促進させる効果があります。体を芯から温めるので、冷え性の方にはおすすめです。

レモングラス
 レモンのようなスッキリとした香りを持つ草です。気持ちをリフレッシュしたり、胃や腸の働きを助ける効果もあると言われています。

よもぎ
 さまざまな効果があるハーブの女王とも言われています。日本でも、たくさん自生していますので自分でとることもできます。女性特有の症状(生理痛・生理不順)などに効果が高いと言われています。

ウコン
 飲酒の際にはウコンがいいということが浸透してきたと思いますが、肝機能の不調を改善する効果があると言われています。また、抗炎症作用もあり、湿布などに使われることもあります。

月見草
 皮膚の炎症などに効果があると言われています。

月桃
 抗菌作用をもち、肌を引き締め、活性化させるという効果があると言われています。

カルサイネイザンの施術

 タイ古式マッサージのNAGA(ナーガ)では、カルサイネイザンという内蔵や生殖器へのマッサージを行いますが、ハーブボールを取り入れた施術も行っております。リラックスして、血行も良くなることで、施術の効果も上がります。

 カルサイネイザンについて詳しく知りたい方は下記コラムもお読みください。

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