勃起の仕組み

 カルサイネイザンをメインとするタイ古式マッサージ「NAGA(ナーガ)」では、タイに伝統的に伝わる内蔵や生殖器の施術を行っています。男性も女性も施術を行っていますが、男性は勃起不全・EDを心配されている方にお越しいただくことが多いです。

 今回は、医学的な知見から勃起について、私の勉強も兼ねてまとめてみました。

そもそも勃起とは

 性的な興奮をすると、男性のペニスが大きく固くなる、このことは子供でもわかっていると思いますが、あれって筋肉なの?どうして大きくなるの?など、一般的には知られていないことがたくさんあります。

 男性の陰茎は尿道海綿体と2対の陰茎海綿体があります。海綿体とはスポンジ状の組織で、中にたくさんの血管が通っています。尿道海綿体は尿道を守るためにあります。勃起時には膨らみますが、固くはなりません。

 勃起に影響しているのは2対の陰茎海綿体です。陰茎海綿体に血液が流れることで、陰茎が固く、大きくなります。陰茎海綿体に流れる血管は普段は閉じています。それが、性的興奮を受けると、道が開き血液が流れ込みます。

 性的興奮を受けると、脳から陰茎へと指示が伝わります。指示が伝わると体内では一酸化窒素を放出します。一酸化窒素が放出されると、陰茎への血管のバルブが開き、血液が流れこみます。

 以上が勃起の大まかな流れです。

勃起を引き起こす物質と抑える物質

 血液が陰茎海綿体に流れる際に重要な役割をする物質が、「サイクリックGMP(グアノシン1リン酸)」です。体内で作られる血管拡張剤のような物質です。

 一方で陰茎には勃起を抑えようとする酵素も存在します。それが「PDE(ホスホジエストラーぜ)5」というもので、サイクリックGMPを分解する役割があります。PDE5がないと、勃起がしずまらないので大変ですが、勃起してほしい時に働きすぎても困ります。

 バイアグラなどのED薬は、PDE5の働きを抑えることで、サイクリックGMを増やすことで勃起しすくする薬です。

勃起には血液の流れが重要

 以上のことからも、勃起には血液の流れが重要であることがわかります。血液がドロドロであったり、血管が詰まってしまっていると、勃起にも悪影響を及ぼします。その前に、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクもあるので、血液をサラサラにして詰まりをとるということは健康において重要です。

 カルサイネイザンの施術では、内蔵や生殖器のマッサージを通じて、体の老廃物を流れやすくします。それにより、体調が整ったり、勃起不全・EDにも効果があると考えられています。

 カルサイネイザンについての詳細は下記コラムもご覧ください。

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