【脱!小麦】腸を元気にして心も元気に
腸と心は繋がっている
ストレスの多い現代人
現代人は糖質の多い食事や食品添加物、グルテン(小麦)、ストレスなどの理由で腸(小腸、大腸)に炎症が起きやすくなっています。
ビタミンやミネラルといった栄養素や、薬などは主に腸粘膜の輸送タンパクによって吸収されますが、炎症によってその輸送システムに障害が起きると、吸収低下が起こります。
上手く栄養素を吸収してくれなくなるという事ですね。
鉄欠乏の原因にも
特に鉄に関しては、炎症があると吸収障害が起こりやすい栄養素です。
体のどこかに炎症が起きると、人の体は"病原菌に感染した“と勘違いしてしまい、細菌の好物である鉄を血液中に流すことをやめてしまいます。
そのため、鉄不足を改善しようと鉄をとっても上手く吸収されなかったり、必要な場所に運んだりする事が出来ず、鉄欠乏の状態になってしまいます。
人間の体から鉄が不足すると、疲れやすいや冷え性、イライラ、神経過敏などの精神症状が出やすくなると言われています。
よって、腸内の炎症→鉄不足→心の不調に繋がると言うわけです。
まずは腸の状態をチェックしよう!
あてはまるものはいくつ?
・便秘や下痢をしやすい
・おなかが張る
・便やおならが臭い
・湿疹ができやすい
・食べ過ぎてしまう、胃がもたれる
・食べるのが早い
・食品アレルギーや過敏症がある
・抗生剤、解熱鎮痛剤、ピル、抗コリン薬、下剤をよく服用する
・イレウスや腸疾患の経験者
・野菜、キノコ、海藻類をあまり食べない
・お菓子、小麦(グルテン)清涼飲料水をよくとる
・添加物などよくとる
・アルコールを飲む量が多い
・精神的なストレスがある
このリストの中で6つ以上当てはまる方は腸に炎症があるかもしれません。
4つ以上の方も警戒が必要です。
炎症を改善する食べ物
①発酵食品や乳酸菌
キムチやみそ、納豆などです。乳酸菌は胃酸でほぼ死んでしまいますが腸内の善玉菌のエサになります。
②オリゴ糖
納豆や豆乳などの大豆製品や、玉ねぎ、ごぼう等に含まれます。難消化性で血糖値をほとんどあげません。善玉菌も増やします。
③食物繊維
野菜、キノコ、海藻類などです。腸の善玉菌を増やして毒素を排出してくれます。便秘予防にもなります。
④魚の油
魚油(ぎょゆ)に含まれるEPAは抗炎症作用を持ちます。特に、鯖やいわしなどの青魚に多いです。
⑤オメガ3系のオイル
えごま油、亜麻仁油(アマニ油)なとです。a-リノレン酸が多く含まれており、そのうちの1〜2割が炎症を抑えるEPAに変換されます。
⑥ボーンブレス
骨からとった出汁。(牛・豚・鶏・魚)
骨から出るアミノ酸とミネラルが損傷した腸管の細胞壁の修復を助けます。
グルテン(小麦)とカゼインに注意
グルテンは小麦、カゼインは牛乳に含まれるたんぱく質のことです。これらは腸内環境を悪化させたり、イライラなどの原因になったりします。
まず、グルテンに含まれる“グリアジン“には食欲増進作用があります。
更にはグルテン・カゼインはそれぞれ麻薬のような作用があり、依存性があります。
(詳しくは脳内物質のお話になるのでまたいつか…)
つまりは小麦や乳製品を食べると気分が良くなり、また食べたくなってしまいしまいます。そこに食欲増進作用も働いていたら、食事量も自然と多くなってしまうかもしれませんね。
このグルテンとカゼインも2〜3週間抜いてみると人によっては体の変化(倦怠感、肌荒れ、便秘下痢などの緩和)に気付く事が多いようです。
腸に優しい食べ方をしよう
グルテンやカゼインを避ける他に、よく噛むことで胃腸にかかる負担を減らせたり、白砂糖や果糖ぶどう糖液糖(清涼飲料水などに含まれる)を避けてみるのもとても大切です。
最近は腸活という言葉は知ってるが、具体的に何から始めたらいいのかといった質問をよくされます。
まずはご自身の腸内環境を知り、生活習慣や食べているものを見直す事から始めましょう。